グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



ホーム >  学校生活 >  卒業生保護者〜学校へのメッセージ〜

卒業生保護者〜学校へのメッセージ〜


「最後まで諦めない心」と「努力を続けることの大切さ」(2022年度卒業)

【卒業生保護者より】
 小学生対象の部活動体験会に初めて参加した帰り道、駐車場へ向かう途中の日本庭園で「僕、この学校に入りたいなあ!」と目を輝かせていた息子の姿が昨日のことのように思い出されます。中・高の多感な時期に、高校受験を気にすることなく色々な経験をしてほしい、そしてその中で自分が将来どう生きたいか考え、夢や目標を見つけてほしい、という期待を込め、静岡聖光学院へ送り出すことにしました。
 聖光での6年間は、まさに私たちが期待した通りのものでした。中学3年の学問研究で訪れた京都大学で、初めて触れた研究分野に興味を持ち、それは高校1年の個人研究のテーマへと繋がりました。拙いながらも自分なりに研究する中で湧き上がった、より深くその分野について知りたいという思いは、大学の学部選択の大きな柱になりました。
 また海外研修プログラムに参加し、英語で研究発表をしたり、アジア圏の同年代の生徒達と触れ合えたことは、世界を肌で感じる貴重な経験となったようです。将来の選択肢の一つに当たり前のように海外が入ることは、息子に期待していたことの一つでもありました。
 高校1年の終わり、突然のコロナ禍により学校生活は一変しましたが、いち早くオンラインに切り替えて授業を続けて下さった学校の対応のおかげで、学習面の心配は最小限で済みました。いつ明けるともわからない休校への不安な気持ちは、先生方によって配信された「愛は勝つ」の動画に救われ、勇気づけていただきました。親子揃って久しぶりに涙が出るほど笑い、一人じゃない、きっと大丈夫、という思いに包まれ、聖光に通わせていて本当によかったと強く思ったのを覚えています。
 思えば、学校生活の色々な場面で、温かさを感じる学校でした。先生方は生徒一人ひとりの思いに正面から向き合ってくださっていると感じました。6年通じて同じ顔ぶれの同期生とは、長い時間を一緒に過ごすことで、お互いを理解し合い、成長し合うことができたように思います。
 この春、息子は6年かけて見つけた将来の夢に向かい、次への一歩を踏み出します。進む先では立ち止まったり、方向転換をすることもあるかも知れません。静岡聖光学院で学んだ「最後まで諦めない心」と「努力を続けることの大切さ」を忘れずに生きていって欲しいと願っています。
 勉強面でも精神面でも、いつも寄り添い力強く支えてくださった先生方、一緒に沢山の思い出を作ってくれた48期生のみなさん、関わってくださった全ての方々に心から感謝申し上げます。素晴らしい学校でした。6年間ありがとうございました。

【卒業生より】
静岡聖光学院での6年間を終えて思うことは、小学生の時、この学校を受けようと思った僕の決断は間違っていなかったということです。僕はここで、この先自分の進みたい道、学んでみたい学問を見つけることができました。中学3年の学問研究プログラムで、京都大学の遺伝子コースを選択しました。OBの杉山弘先生の研究室を訪れて、最先端のDNA研究を体験し、 生物のからだがもつ機能の複雑さと緻密さに感動しました。

高校 1 年時の個人研究のテーマにはDNAに関すること(「スターウォーズのクローントルーパーは再現可能なのか」)を設定し、杉山先生の研究室を再訪する機会をいただきました。色々お話を聞く中で、自分も将来生物に関する研究をしたいと思うようになり、早い段階で志望校と学部を決定することができました。 大学入試に向けて勉強する中では、たくさんの先生方に本当にお世話になりました。聖光の先生方は、僕が質問に行くと分からないところを分かるまで丁寧に教えてくださいました。勉強方法に悩んだ時はアドバイスをいただき、最後まで塾に行かなくても十分な学習をすることができました。共通テスト後、自信を無くした時もたくさんの先生に背中を押していただき、第一志望の大学にチャレンジする勇気が出ました。

最後に、6年間を共に過ごした友人の存在はとても大きかったです。入学から卒業までの間には色々なことがありましたが、受験の前には、分からないところをお互いに教え合い、辛い時は励まし合って、一緒に前を見て頑張ることが出来ました。 みなさんもぜひ静岡聖光学院で将来の目標、共に高め合える友人を見つけてください。

一人一人に種を蒔いてくれる (2019年度卒業)

男子は女子と比べて成長がゆっくりというか、幼いという印象があり、この男子特有の成長を、キリスト教の信条に基づいた人格教育のもとで見守っていただきたいと思い、私は信者ではありませんが、6年中高一貫のカトリック系私立男子校である本校を受験させました。本校はほとんどが男性の先生で、岡村学院長先生をはじめ、男性の先生が、照れもなくまっすぐに「愛」について語ってくださるのを聞いたとき、とかく独りよがりになりがちな思春期の難しい年頃の子供の心に深く響いて欲しいと思いました。在学中にはわからなくても、いつか先生の言われたことがわかる時のために絶えず種を蒔いてくださっていると感じました。

ひとりの人間として自立させていくために、本気で生徒に向き合って、本音で生徒ひとりひとりに語りかける先生が多かったのも印象的でした。保護者にも「僕がこの子達の年の頃に、母は僕の良くないところしか見てくれなかった。もっと僕の良いところを見て欲しかった、今もそう思う。」と先生が話されたとき、自分は息子にどのように接しているだろうかとハッとさせられたこともありました。学校生活の中ではすぐには解決のつかないこともありましたが、先生方は辛抱強く対応してくださって、親も勉強することの多い6年間でした。

46期生は、それぞれが個性的で、いわゆる「普通」の子はひとりもいませんでした。少年から青年へと心身共に大きく変化し成長する6年間に、ぶつかったり、協力したり、笑ったり、悩んだりしながら、それぞれの良いところも良くないところも出し切り、お互いが、ひとりひとりを多面的に受け止め、それぞれの個性を埋没させることなく、認め合うことができるようになったのだと感じます。この大きな輪のような、きつくもなく、緩くもなく、ただつながっているのが当たり前というような関係はこの先もずっと続くのだろうなと感じます。

先生方と保護者の皆様と一緒に成長を見守ってきた46期生のこれからをずっと応援していますし、とても楽しみにしています。

先生とのコミュニケーションが大事 (2019年度卒業)

6年前、自分のやりたい部活が出来るという期待と、全く新しい環境という不安を抱えながら入学しました。様々なタイプや考え方の子がいることに戸惑いつつも、中学の頃は学校から帰ってくると楽しそうにその日にあった出来事を話してくれました。それは、規律は守りながらも決して堅苦しくないのびのびとした男子校ならではの面白い出来事であり、先生方がそれぞれの個性を尊重し見守って下さっているのだと感じることが出来ました。

息子はもともと頑固一徹なところがあり、勉強でも部活でも自分が納得しないと気が済まないタイプでしたので、親としてはもっと柔軟性を持って欲しいと感じていました。

いろいろな悩みを抱えるこの思春期に、先生方にはそんな息子の性格を理解していただき、温かく、時には厳しく、また頑張った時には認め、失敗した時は長い時間をかけて相談にのっていただきました。卒業する頃には、自分と他人の違いを理解し、お互いに尊重することの大切さに気づけたのではないでしょうか。

中学から高校へと長い期間をかけて励まし続けてもらえるこの環境がなければ、息子もこんなに頑張ることは出来なかったと思います。
本当に充実したかけがえのない6年間、大変多くの先生方に関わっていただきましたことに、改めて心より感謝申し上げます。

6年間の生活で得た大きな自信 (2019年度卒業)

六年間(三年間)通学していた学校である静岡聖光学院を卒業することとなり46期生となる本人はどう感じているでしょう。親の私には、けっして長くはない、しかしながら密度の濃い年月だったように思います。

時代は、目まぐるしく昭和〜平成〜令和へと変化しています。便利になっている世の中ですが人間の社会は順風満帆にはいかないようにできています。その社会の入口まで奮起させ道案内の誘導をして下さったのが静岡聖光学院の諸先生方であったと思います。
身体が著しく成長する時期に入り不思議な生き物となる男の子の中学生、高校生。普段から理解し難い行動をするであろう何十人、何百人の子供達を巧みに制御し操縦していく術には本当に敬服致します。

入学間もない中学一年生当時沢山の教科書類をカバンの中、いっぱいいっぱいに詰め込み最寄りの駅へと行き来した様子は今でも懐かしい思い出の中に健在です。当たり前ですが周りはみんな男子ばかり。妙な心配事があったのもこの頃です。(共学の学校のほうがよかったのだろうか?)けれどもしばらくしてこのことはほんの些細なことにすぎず杞憂に終わったことは言うまでもありませんでした。生徒一人一人の長所短所を常に精査しそれぞれの評価につなげてくれるところは子供にとってまた保護者にとっても正に心強い援軍だったのではないでしょうか。学校生活での様々な経験や体験そして少しの失敗についても大人としてこれから社会に出た時に必ずや「大きな自信」へとつながり「成長の糧」になると信じています。授業参観、保護者会等で高台にある学校を訪れ、・・・会が終了し家路に着く際に校舎から見下ろすかたちで目の前に広がる夕映えの綺麗な光景が見られなくなるのは寂しい気持ちになります。卒業証書の文面にある、思慮分別のある強くたくましい人間 になってくれることを切に願っています。

46期生の卒業まで携わっていただきました諸先生方、事務の方々、役員の保護者の方々 本当にありがとうございました。感謝申し上げます。