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生徒諸君へ【学院長より】


新型コロナウイルスによる感染症のためしばらく学校に来ることのできない諸君へ。

旧約聖書、創世記の中に「ノアの箱船」の物語がある。神の御前で正しかったノアは、神から箱船を造り、その箱船にノアの家族と動物たちを乗せるよう、命じられた。神はその後40日間の大雨を降らせ、ノアは地に降りるまで、長く箱船の中で家族と動物たちと生活を続ける。地に降りると、神から祝福を受ける。だいたいそのような物語だ。

今、日本のあちらこちらで、新型コロナウイルスによる感染拡大が伝えられている。これを防ぐため、総理大臣から学校を臨時休校にするように要請があった。私たちの学校もその要請を受け入れ、しばらくの間、臨時休校とすることになった。これは普通のことではない。

そのようなときこそ、私たちは試される。私たちは創立以来、生徒にすてきな男になって欲しい、と願い続けてきた。すてきな男の条件は、自分に厳しく、そして、他人に優しい男だ。まず、自分を護って欲しい。正しい情報を判断し、そして、正しく行動して欲しい。行動と言っても、動かないことも大切な行動だ。退屈という言葉に負けて、ふらりふらりと外に出る誘惑に駆られる。そんなとき、大切な家族や親しい友人の顔を思い出してもらいたい。みんな必死に戦っている。私もあなたも一緒に戦おう。それが本当の仲間だ。普通ではない今だからこそ、私たちの頑張りも普通ではない、普段以上の頑張りが必要だ。

私たちは、必ず、また会える。ノアが長い洪水の後で乾いた大地に立ったとき、その景色を見て、彼はどのように感じただろう。普通ではない頑張りだったからこそ、あたりまえに乾いた大地に喜んだに違いない。それを見た神はどうだっただろう。きっと、ノアの喜びを見てうれしかったに違いない。今度みんなと顔を合わせるとき、今まではあたりまえだと思っていた景色の中に、それぞれの頑張りを感じたい。そして、互いに、心から喜びあえるに違いない。

しばらく学校は休校となる。その間の家庭での生活を大切にしよう。
今、日本中の多くの人達が不安を感じて生活している。とりわけ高齢者や持病を持った人々が命のリスクにさらされている。社会の一員として、すてきな男として、自分の命を守り人の命を守るために、今我々がとるべき行動は、外出をさけ、手洗い、うがい、感染症予防に心がけるということ。それから、学生の本分である学びはもちろんのこと、いろいろ思索にふけったり、読書をしたり、家事の手伝いをしたり、学校にいるつもりで、緊張感を持って過ごし、社会の一員として、高い意識をもってやり遂げよう。
ひとりひとりが自分と闘って、ふたたび登校するときには、全員の元気な顔を見せて欲しい。

静岡聖光学院 学院長
岡村 壽夫


※本内容は2月29日(土)生徒向けの校内放送で発表した内容です。