【Apple Distinguished Schoolに認定されました】
　静岡聖光学院中学校・高等学校は、4つのビジョン(「快活と素朴」「思慮深い心」「探究心 に基づく緻密さ」「真摯な態度」)を備えた、”Man For Others”を体現することのできる生徒を育成するために、教科の学習はもちろん、STEAM教育や各種プロジェクト(探究学習)をはじめとした様々な教育プログラムを実践してきました。そのような各種活動は、Appleのテクノロジーとともに実践されており、その業績を認められ、2021年~2024年のApple Distinguished Schoolに認定されました。
　Apple Distinguished Schoolは、イノベーション、リーダーシップ、優れた教育のすべてを兼ね備え、Appleのテクノロジーを活用して、生徒のCreativityやCritical Thinkingの能力を向上させ、生徒同士のCollaborationの能力をも高めることのできる学校のことです。テクノロジーを活用することで、生徒たちを世界へとつなげ、生徒一人ひとりに合わせた学びを実現します。
　静岡聖光学院中学校・高等学校がApple Distinguished Schoolに選定されたことは、生徒のやる気を引き出す、当校の革新的で魅力的な学習環境の成功を裏付けるものであり、教育における業績を明白に証明するものでもあります。

【テクノロジーの効果】
　我々の4つのビジョンを実現するためには、教員だけではなく、生徒自身が自らの学びを振り返り、自ら評価することが不可欠です。そのために、Appleのテクノロジーを用いて、次の3つの 点について、自ら評価することのできるリサーチクエスチョンを設け、ビジョンに向かう学びが 実現できているのかを定期的にリサーチしています。「決断(Decision-Making)」「共創(Co-Creation)」「教養(Liberal Arts)」という3つの項目に、それぞれ小分類の項目を設け、達成度を測定しています。直近のリサーチでは、授業を通じて3つの項目の力が培われたと考えている生徒は、Appleのテクノロジーを使用する前と比べて、176%に増加していることがわかりました。

【今後のビジョン】
　世界情勢の大きな変化により、学校というものそれ自体に「?」が投げかけられていることに、わたしたちは否応なく直面しました。しかし、静岡聖光学院の強みの一つに、組織的な適応力(レジリエンス)に優れた文化というものが存在します。これまでに醸成された組織文化を背景に、既存の学校のあり方を問い続けながら、より良い学びの空間や、学校に集うことの再定義を試みています。今後は、VRなどを活用したデジタルな空間での学びと、学校に集うからこそ可能となる、Projects・Passion・Peers・Playを生み出すための時間的・空間的余白の創出を目指していきます。